Interview | THE LET’S GO’s (from Tokyo)②

Interview | THE LET’S GO’s (from Tokyo)②

THE LET’S GO’sインタビュー①

USツアーを振り返る①

もうみんな自由。
本当に自由の国なんだなって。
アメリカって面白い!

Caption for all photos:COCO(THE LET’S GO’s)

DAY00:ダンの人柄の滲み出た おもてなしに感激

ミィ これは前夜ですね。(写真:DAY00)

COCO 初めて飛行機の乗り継ぎをして、何とか到着してダンのおウチに泊めてもらって。ダンはバンドマンなんですけど、将来はピザ屋になりたいらしく(笑)、自慢のお手製生地とソースでもてなしてくれました。小麦粉を何種類も配合したという、こだわりのピザ生地だったんですが…。

ミィ おウチには9時ごろ到着したんですけど、そのピザがなかなか完成しなかったんだよね。出来上がったのが12時頃だったかな(笑)。奥さんが「まだできないの?」とか、「みんな、お腹減っているよね?」って気遣ってくれました(笑)。

COCO 引っ越したばかりだったから、冷蔵庫も、オーブンも、新しくて使い慣れていなかったみたいで。これまでとは使い勝手が違って、発酵しているはずの生地が発酵してなかったり、焼いても膨らんでいなかったり。いつも通りの仕上がりになっていなかったから、ツアーの間ダンがずっと落ち込んでいたんですよね(笑)。

ミィ 美味しかったんだけどね。

COCO&モエコフ 美味しかった美味しかった!

−−そんなおもてなし、感動しちゃうね。


モエコフ 私とミィちゃんは、この日にダンと初めて会ったので、そんなダンのいい人ぶりがわかって、ちょっと安心しました。


DAY01:気合いと緊張の一発目

−−これは一夜明けた時の様子?

ミィ ダンのおウチにダンのバンド(Danger Signs)のギタリストで、ヒデオさんという日本人の方がルームシェアして住んでいたんですが、その方が観光に連れて行ってくれました。私が「スポンジ・ボブが好き」と言ったらスポンジ・ボブが置いてあるであろう、ちょっと遠くのモールへ連れてってくれて。(写真:DAY1-01)

COCO “モール・オブ・アメリカ”っていうアメリカ最大のモールらしいんですけど、そこでブラブラしていた時の1枚です。

ミィ これは、その日の夕方かな? ダンの勤務先だよね?(写真:DAY1-02)

COCO ダンの働いているライヴハウス7th Street Entryですね。1本目のライヴをここでやりました。ライヴハウス・スペースの横にレストランがあって、みんなでご飯を食べている時の写真です。

ミィ Danger Signsの全メンバーと初めて会ったのはここだったね。あ、ヒデオさんはこの方ですね(右から2番目)。

COCO 他のメンバーも日本語を少し喋れるんですよね。サラは小さい頃日本に住んでいたらしく、デイヴはライヴで何回か来日経験があるって言っていましたよ。

ミィ ライヴハウスの外観はこんな感じ。ロックスターの名前がいっぱいペイントされていたんですよね。(写真:DAY1-03)

モエコフ ここでプレイした人たちの名前がズラッと。

COCO 私はジョニー・サンダースの名前と一緒に撮影して。

モエコフ それぞれ自分の好きなスターの名前の前で記念撮影しました(笑)。

COCO ジョーン・ジェットもあったよね。(写真:DAY1-04)

−−ライヴ一発目はどうだった?

COCO 自分が想像していた以上に、ライヴのリアクションが日本でやる時の感じに近かったですね。アメリカっていうと熱狂的なイメージがあるけど、わりと静かだったかな。で、ハコもライヴハウスらしいライヴハウスで日本とほぼ同じ感覚でやることができました。サウンド・チェックもするし、ステージもあってっていう。今回のツアーの中で一番都市部の公演でしたね。

ミィ あとから思ったんだけど、お客さんの反応がイマイチこうノリノリじゃなかったのは、ひょっとして私たちが緊張していたせいかな。私たち、初日はわりとピリッとしていたと思う。絶対ガツンとやらなきゃ!っていう思いが強すぎて、ピリッとしていたかもしれないね。でもライヴが終わってからめっちゃ話しかけられたね。

COCO 物販もすごく動いて。

ミィ こちらがピリついていたところがあったかもしれないけど、その分(お客さんには)それが気迫として映ったのかな? 結果良かったんだと思います。終演後、私たちのライヴに感動してもらえたという感じのリアクションを得ることができたので。

DAY02:伝説を作ってしまったかも?!

−−続いて、ツアー2日目。これがダンだね?

COCO そうです。何か持ってますね(笑)。(写真:DAY2-01)

モエコフ (笑)ダンは毎日朝方までライヴして、ライヴハウスから帰宅したら今度は職場へ移動して仕事をして、仕事が終わると(私たちと)合流するという日々で。

ミィ 運転もやってくれて。

COCO 寝る暇もなくて。

モエコフ それで、写真で疲れた顔になっています。あと、この日からヴァンに乗って移動するツアーになったんだよね。

ミィ グリーンベイへ行く途中ですね。ガソリンスタンドの横にマートみたいなのがあって。

モエコフ コンビニが全然ないのに地味にビックリした! 移動途中で寄るのはだいたいこういうところか、ちっちゃい商店だったよね。

−−ダンが手に持っているのは何?

COCO はっははは。ここ、ウィスコンシンってアメリカの北海道のような場所なんですよ。畜産関係で有名なエリアで。ジャーキーとかもたくさん売られていたので、それかな?(笑)

ミィ で、こちらの写真はグリーンベイの会場に到着して、アンディおススメのピザ屋へ行った時のものですね。(写真:DAY2-02)

COCO …あ、アンディっていうのは、お客さんのひとりです。紹介はいいね(笑)。MELLViNSのTシャツを着てライヴに来てくれた人です。この日に演奏したライヴハウスがいかにもアメリカっていう感じの場所で、ビリヤードとか、スロットやダーツで遊べるスペースもある、良い雰囲気のハコでしたよ。写真がなくて残念。田舎町の遊び場という感じで、若者がみんな集まってくるし、みんな頑張ってオシャレして来ていて、それもよかったね。ライヴも熱狂的ですごかったですよ。

ミィ アンコールを3回くらいやったね。

COCO そうそう、渡米前に自主製作でリリースしたシングルに「Calendar Girl」っていう曲があって、女の子が街を出て行くという歌詞なんですけど、この女の子は絶対にグリーンベイ出身に違いないって思いながら、感極まりながらコーラスをやっていました(笑)。 グリーンベイでのライヴの時はずっとそんな感じで。

ミィ それ、わしが歌詞書いたんや(笑)。

モエコフ わっははは。

−−重ね合わせてグッときていたのね(笑)。

COCO  そうそう(笑)。

ミィ ココスがそんな風に思っていたとは。それ、初めて聞いたね。

−−グリーンベイはエリア的にどういう系統の音楽が強いとか、そういうのはあるところなの?

COCO ロックはみんな好きそうな感じだったけど、パンクという感じでもなかったかな。

モエコフ それしか娯楽がないくらいの印象で。

ミィ だからみんな、間口が広いのかもしれないね。

モエコフ ここに来れば何か面白いことがある、みたいなノリがあったね。

COCO 例えが適切かどうかわからないけど、古い時代のアメリカっていう感じがあったよね。メンフィスを舞台にした80年代の映画『ミステリー・トレイン』、あの雰囲気に似ているなって。そこにもグッと来ていました。私、あの映画、大好きなんですよ。

モエコフ そういえば、アンコール…ほかの公演でもされたことあったかな?

ミィ トリとして出る時はだいたいアンコールしてもらったけど、この時ほど「本当にお願い!」みたいに懇願されたことはなかったと思う(笑)。この夜、お客さんで来ていたおじさんがひとりステージに上がって、「お前ら(レッツゴーズを)観たか!」「すっげーバンドだぞ〜!」ってフロアに向かって叫んでくれていたよね(笑)。なんかわからないけど、「ジャパニーズなんとかかんとかグレイト!」って言っていたの覚えてる(笑)。

モエコフ 司会みたいに言ってくれていたね(笑)。

−−「レッツゴーズのことをよく覚えとけよ!」ぐらいの感じで。

ミィ そうそうそう!(笑)

モエコフ ここだったら何でもありだなと思って、フロアにドラムを持って行って叩いていたんですけど、そしたらスティックを(お客さんに)ごっそり持って行かれてしまって(笑)。この夜以降は、本当に限られた本数のスティックしかなくなってしまってずっとギリギリでした。

−−(笑)地元の人たちにしてみれば、伝説の夜を体験してしまったという印象だったんじゃない?

モエコフ うん、本当に楽しんでくれていたと思う。そして、なぜか手描きの変なイラストをもらったんですよ。「すごく良かった! 私が描いた絵、もらってちょうだい」みたいな。ウサギちゃんの絵が描いてある紙切れを渡されました(笑)。(写真:DAY02-05)

ミィ 私はバッヂをもらいました。

COCO 私もバッヂを渡された! ライヴ前に隅っこでギターの弦を張り替えていた時に遠くから近づいてくる人がいるなーって。ヤバい人が近づいてくるのかと思っていたらサッとバッヂを渡されて、パッとどこかへ行ってしまいました。謎だったな(笑)。

モエコフ そう。飾ることなく私たちにブツかってくる感じ? 渡米2日目くらいから徐々にわかってきましたね、アメリカの人たちの傾向が(笑)。そして、こちらも英語が喋れないということを気負わずいればいいんだなってことも。この感じなら、素のままやっちゃっても受け止めてもらえるだろうなとか。そういうのって、初めてアメリカへ渡った身としてはなかなかのカルチャー・ショックだったんですけど、すごく面白くて。そこから「アメリカって面白いなー」っていう視点で、いろいろなものを見ていました。

ミィ モエちゃん、グリーンベイで求婚されていたよね?(笑)

モエコフ ライヴが終わって汗だくで外へ出て行たら、「お前、本当に最高。俺はお前に会いに日本へ行くから!」って。「アイム・シリアス」って(笑)。なんかもう、みんな自由すね。自由な国なんだなって(笑)。

ミィ 他人からどう思われようとお構いなしっていう感じが良い。

モエコフ 人の目なんか関係ない、みたいな(笑)。

ミィ この夜はモーテルに宿泊したんですよ。そして、夜中というか、明け方に手作りワッフルを食べました。その時の1コマですね。(写真:DAY2-04)

モエコフ 朝ごはんを食べてから眠ったね(笑)。

DAY03:あれ、今西暦何年だっけ?

−−あ、写真に写っているこのヴァンでツアーを回っていたんだね。しかし大きいね!

ミィ ですよね。でも、ダンも「ちょっとデカすぎた!」って。「ライク・ア・プレイン」って言っていたよね(笑)。(写真:DAY3-01)

COCO おっきいハイエースみたいな感じでしたよ。

モエコフ ミルウォーキーではデイ・ショーとナイト・ショーの2公演やって。

−−ライヴをやった印象は?

COCO 日本を発つ前にGoogleでデイ・ショーの会場を調べてみたんですけど、全然見つからなくて。一体どこでやるんだろう?と思っていたんですよ。ダンに聞いても、「カインド・オブ・シークレット・プレイス」としか言ってくれなくて、不思議に思っていたんですけど、実際に行ってみたら“ハウス・ショー”だったという(笑)。家のベースメントでショーをする、ということをアメリカではよくやるんだよって。

モエコフ 本当に地下室だったね。

COCO あれは日本ではまずないシチュエーションで、面白かったよね。

ミィ この日のこと、私は結構印象に残っていて。家の感じとか。

モエコフ 本当に普通の家なんですよ。メイクもキッチンでやっていたし。で、準備が終わったら地下室に降りていくっていう。

ミィ リアルに人のお家なので、天井とかも低かった(笑)。

モエコフ そして、なぜか、新宿JAMの匂いがした(笑)。

COCO あの日のライヴで、私は喉を壊したな。

−−一般的な家の地下室でのライヴって、音漏れとかは大丈夫なの?

ミィ 普通にアンプ通して演奏していましたけどね(笑)。

−−日本じゃ考えられない。羨ましいね。

COCO 入り口もすごく狭かったし。

−−この夜の忘れられない場面とか、記憶に残っていることってある?

モエコフ この日アーリー・ショーとレイト・ショーの両方をやったのでヘトヘトでした(笑)。

ミィ ジョーン・ジェットみたいな女性を強烈に覚えています(笑)。下着に全身網タイツみたいな格好をしていて、とにかく、すごくて。私、そこで初めて「私はアメリカに来てライヴをやっているんだー!」って実感しました(笑)。

COCO しかも、「チェリーボム」を歌っていたもんね(笑)。あのバンドはギタリストが日本人だったよね。ある意味、ジョーン・ジェットよりも激しかったかも(笑)。

ミィ ジョーン・ジェットmeetsイギー・ポップ的な。

−−見せてもらっている写真を眺めていると、今西暦何年なんだ?という印象だね。2016年を忘れさせられる(笑)。

全員 わはははは。

ミィ あ、それ、今回のツアー全体的にそんな感じだったかもしれない。

COCO あまり都市部ではなかったから。

ミィ 逆にそれが楽しかったね。

−−ちなみに、ダンのやっているバンドDanger Signsのライヴはどうだった?

COCO 日に日にカッコよくなってっていましたね。私的にはDevil Dogsに近い感じ。4ピースでTeengenarateとか好きそうな、速いパンクロックだなって。

ミィ カッコよかったね。

−−Danger Signsは、すでに何回か来日しているよね?

COCO そうですね。前に来日した時は、ラインナップは今とは違っていたんですよね。引っ越しをしてメンツが変わったらしく、新メンバーでのツアーは今回初めてだって言っていたので。

DAY04:ツアー中の食事はほとんど粉と油

ミィ いろいろ蘇ってくるね。(DAY04-01)

モエコフ 私、この日の夜、一度電池が切れました(笑)。

−−アメリカではライヴ開始時間の設定が遅いから、生活のリズムが昼夜逆転していたのでは?

COCO 朝食がおやつの時間ということも多かったね。

−−今回なかなかハードなスケジュールだったようだけど、身体的に大変だったりしなかった?

ミィ 身体的にはおかしな感じがあったけど、感覚的にはラクだったかもしれない。ヴァンに乗って目的地に着いたら降りてライヴする。という感じで、日本でのライヴ活動と比べると、動作的にはラクではあったんですよね。

COCO リハして、楽器出して、また片付けてみたいな作業がなくて、予定時間が来たらパッとやるみたいな流れだったので、ラクと言えばラクだったかなって。

−−さっきモエちゃんが食生活についてチラッと言っていて、とにかく野菜を食べられなかったと言っていたね。

ミィ 結構何でも食べる私でも、ツアー中は「野菜ねえな」って感じました(笑)。

COCO (お店で)出てくるものが、だいたい粉か油だったよね(笑)。

−−ツアー4日目にして、アメリカの食・人・文化にも徐々に慣れてきた感じではあったのかな?

ミィ 私はもうね…4日目くらいまで結構喋んなかったんですよ。元からコミュニケーションを取り始めるのが遅いタイプというか(笑)。緊張と英語喋れないという壁もあって。でも、4日目に「ああ、もう4日目か〜」って。自分も「ここで頑張らないとツアー終わっちゃうな」って奮い立たせていた頃ですね(笑)。

全員 わははは。

ミィ 悲しさと踏ん張ろうとしている自分がせめぎ合っていた時期だったな(笑)。

モエコフ ミィちゃんは初日からツブレれていたので、「ああ、この人はもう吹っ切れたんだな」って勝手に思っていたよ。

ミィ でも、それは単純に本当にツブれただけ。ヒデオさんが酒飲みで、やたらと人に飲ませたがるというか。それにいけるぞっていうテンションでグイグイ飲んでいたら、まんまと死亡してしまいました(笑)。

モエコフ いきなりバタンって(笑)。

ミィ 普通にトイレの中で寝ちゃってて(笑)。とはいえ、とても幸せを感じながら寝ていたよ。

COCO ドアを開けたら、確かに幸せそうに笑っていたよ(笑)。

モエコフ 私はちょっと悔しかったもん。ミィちゃんはこういう感じで今回のツアーをやっていくんだーって。キメてきてるなって(笑)。いいなって。

ミィ いやいや、全然(笑)。

モエコフ やっぱりリミッターの外し方をわかってんなーって(笑)。

ミィ いや、ただ間違えただけ(笑)。

−−(笑)。

ミィ 始まった頃は、やっぱりアメリカってすげえなっていう感情が大半を占めていて油断していたんですけど、コミュニケーションを自ら頑張って取っていかないことにはみんなとの距離が縮まんないなって。やっと4日目辺りに来て、コミュニケーションについて燃え始めたという(笑)。

−−(笑)あれ、この写真は?

ミィ 観光している時に222というビルを見つけて撮ったものですね。(写真:DAY4-02)

COCO たぶん番地ですね。

モエコフ この日はわりとゆったりとしていたね。大学のある街だったんですけど、大学を見学したり、その周辺をうろうろと。ゆったりご飯食べて、パブみたいなハコでライヴをしました。(写真:DAY4-03)

COCO そのライヴもすごく盛り上がったね。

モエコフ みんな楽しみに来ているっていう感じで。日本とは場の雰囲気の良さが全然違うなって。

ミィ チケットの価格も日本とは全然違うしね。

COCO ライヴハウスという場所じゃないし、“飲みに来てみたら何か面白そうなことをやっている”という感じなのが、そもそも日本とは違うっていうか。ライヴを観に行くぞって何千円もするチケットを買って来るという感覚とはまた違うよね。

−−もうちょっと気軽だよね。

COCO あ、これはミィちゃんがステージからフロアを撮影したものですね。(写真:DAY4-04)

−−ミィちゃんはこの辺からコミュニケーションもスムーズになってきたのかな?

ミィ いや、それが、みんなとお別れする最終日にようやく心を開いてきたという感じだったから、とにかく寂しくて(笑)。ああ、遅かった…って。もうお別れだし。これ引きずるなって。寂しさと積極的にコミュニケーション取れなかったことに自分自身に悔しさがあって、しょんぼりみたいな。

COCO あれはどこだったっけ? 予約していたホテルのフロントに誰もいなくて入れなかったのって? 「さあ、ホテルで寝るぞ」と思って到着した場所でそういうことが起きてしまって、「…何だこれ」みたいな(苦笑)。近くのホテルを回ったけど、どこにも入れなくて、そこから3時間ドライヴしてまたダンの家へ戻るという。

ミィ その時だったよね? ココス(ココ)が運転したの。

COCO その日だね。国際免許を取って行っていたので、ハンドルを持つことになって。

DAY05:初USツアーであのPeelander-Zと共演

−−ここはクラブの入り口?

COCO ですね。

−−ダルース…ミネソタ州エリアでの最終公演だね。(写真:DAY5-01)

モエコフ Danger Signsとは最後、向こうで活動しているPeelander-Zとは初対面で初共演という夜でした。

ミィ バンドの中心人物イエローさん(写真中央)と奥さんを含めた4人組のバンドなんですね。向こうではもうかなり有名な方々で。

COCO SXSW(サウスバイサウスウエスト)にも出ていて、そこで“Peelander-Zフェス”みたいなイベントをやっちゃうような、アメリカ在住日本人バンドとしてすごく有名なバンドなんですよ。だから初めてのアメリカ・ツアーであのPeelander-Zと共演できるなんてって。とても光栄でした。

モエコフ (写真:DAY5-02の)右側にいるベースの方はミィちゃんの昔からの知り合いなんですよ。

ミィ 久しぶりにお会いしました。しかも、アメリカでベースのパーツがないから買って来てー!って言われて、日本から美和子便でお届けしました(笑)。

モエコフ Peelander-Zも長いツアーの真っ最中だったようで、うまくクロスした形で共演することができました。

−−この夜のライヴは?

COCO 良かったですね。しかも、Danger SignsのヒデオさんがBirthday Suitsという日本人ふたり組のバンドをやっていて、それも向こうでは有名みたいなんですけど、たまたまもうひとりのメンバーが来るということで、急遽イエローさんの計らいもあって、Birthday Suitsとして演奏してくれたんですよ。

ミィ カッコ良かったね!

モエコフ だからもうプチ・ジャパン・ナイトみたいな感じになっていて。(写真:DAY5-03)

ミィ 面白かったよね。

COCO Peelander-Zは見せるライヴというより、全員参加型のショーなんですよ。お客さんをどんどんステージにあげてって、楽器を配ったり、人間ボウリングをしたり、ステージにピンを並べてイエローさんがそこに突っ込んでいくみたいなことをやっていて(笑)。

−−最高。これぞ、エンターテイナーだね。

ミィ Peelander-Zのライヴを観たのは初めてでしたけど、すごかったですよ。アメリカを見せつけられたっていう感じで(笑)。日本じゃできないことをやっているなーって。で、うちらも混ぜてもらったんですよ。ひとりずつステージに上げてもらって。

COCO スーパー・セッション(笑)。

モエコフ 写真がオフ・ショットだからわかりづらいんですけど、ステージ衣装はもうバチバチなんですよ。

COCO はい、コミック・バンドです。

ミィ これ、うちらが引っ張り上げられるところです(みんなでiPhoneの映像を観ながら)。

モエコフ テキパキと段取りがすごいんですよ。

COCO (ポルトガル・ジャパンのドラマー)チェリーさんがPeelander-Zにいた頃は、曲の練習じゃなくて段取りの練習ばっかりしていたって言っていて納得(笑)。次から次へといろいろ出てくるんですよ。

ミィ パネルとか…とにかく、道具の数が多い(笑)。

COCO 確かに、道具多かった!

ミィ あと、被りモノね(笑)。これ、私が撮っていたんですけど、そんな私もステージに引っ張り上げられました(笑)。

−−これは楽しいね(笑)。

ミィ 私と一緒にダンもなぜかステージ上でベース弾いている。ベース2本(笑)。これ、全員やったら結構飽きてくるはずなんですけど、アメリカ人は飽きない。ずーっとやっていたね(笑)。

モエコフ ひとり出るごとに場内が「イエー!」って(笑)。

ミィ 反応いいー。Peelander-Zのライヴはずっとこんな感じだよね。常に手を変え、品を変え(笑)。

モエコフ 子ども番組に参加しているみたいな感じですよね(笑)。

−−わははは。5日目、つくづくすごいね!

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