Interview | The Cleopatras (from Italy)①

Interview | The Cleopatras (from Italy)①

The Cleopatras (from Italy)

(L→R)Vanessa(Vo)Camilla(Dr) Alice(B) Marla(G)

クレオパトラスって
いかにもパンクっていう感じでもないし、
ガレージっていうわけで、
パワーポップとも言い切れない。
音楽シーンの中での
“部外者の集まり”っていう感じかしら

今年で結成20年というイタリア・トスカーナ出身のThe Cleopatras(クレオパトラス)。SNSを通じて直接コンタクトしてきてくれたことから存在を知ったバンドなのだけれど、そのサウンドに触れてみてビックリ。ロックンロール、パンクロック、ガレージ・パンク、ライオットガール・バンドを含めたガール・ロック…と自分たちの好きな音楽を好きに消化して好きに鳴らしてみたらこうなった、という印象のピュアな音楽性に親近感を持たずにはいられず、これまでなぜ知り合うきっかけがなかったのか不思議に思ったくらい(今回取材をしてみて、さらに強く!)。

そんなクレオパトラスが来日するというので、喜んでサポートすることになり、今回のCHICKS RIOT!に参加してもらうことにもなったわけなのですが、出会いから「そこ」までに大した時間はかからず、そして明日いよいよ初めて対面という。直前も直前。かなりギリギリでの公開ではあるものの、CHICKS RIOT!へ来れる方も、残念ながら来れないという方も、クレオパトラスがどんなバンドなのかがざっと把握できる以下インタビューを、ぜひ読んでみて。VAMP! SHOPでも全アルバムの取り扱いをしているので、気になったら、そちらもチェックしてみてくださいね。お時間ある方は、明日会場でお会いしましょう!

Member Marla (G)/ Camilla(Dr)/ Alice(B)/Vanessa(Vo)
Interview,Translate & Text  Ayumi Tsubouchi
Thanks Hiroko Ishikawa

—-今年で結成20周年だそうですね! クレオパトラスの始まりについて教えてもらえますか?

「90年代の終わり頃、地元トスカーナの中で、少し大きなガレージ・リヴァイバルが起きていたからそういう影響があったのかもしれないわ。当時はトラッシュウーマンやジ・ヘッドコーティーズとか、そういう音楽をでよくみんなで聴いていたから、初期の頃はその辺りからインスピレーションをたくさん得ているわ」

—-当時からメンバーのラインナップは同じなのでしょうか? また、クレオパトラスはどのようにして知り合ったメンバーなのでしょう?

「カミラ(Dr)とロッサーナ(G)がオリジナル・メンバーなのだけど、2008年〜2009年にかけて加入したのが、アリス、ダーリーン、マーラの3人なの。で、例えば、アリスはポストロック、ダーリーンは90年代のフィレンチェのシーン(訳注:VAMP! イタリア特派員マリルに確認したところ、90年代USオルタナティヴ世代がユース・カルチャーを牽引していったのと似たような動きが、フィレンチェであったのだとのこと)、マーラは初期パンク…という具合に、みんな、それぞれのバッググラウンドがあって、新メンバーを迎えたことでさらに新たな要素が加わったスタイルになっていったっていう感じね。

クレオパトラスは、これまでに3タイトルのアルバムをリリースしているのよ。ぜひ聴いてみてね!

『Things get better』(2010年リリース)
『La maledizione delFaraone』(2014年リリース)
『Cleopower!』(2017年リリース)

あ、それからメンバーについては、みんな出身がトスカーナだから出会うことはとても簡単だったの。シーンもとても小さいから、多かれ少なかれお互いに存在も知っていたしね。

あと、今、ロッサーナがバンド活動をお休みしていて、リード・ヴォーカルのダーリーンが産休中で。だから彼女がお休みしている間、ヴァネッサにヴォーカルとキーボードをサポートしてもらっていて。今回のジャパン・ツアーでもヴァネッサがフロントを務めるのよ」

—-では、自己紹介をお願いできますか?

「クレオパトラスというバンドは、音楽シーンの中では完全に”部外者”の集まりだと言えるわ。私たちの音楽性って、いかにもパンクっていう感じでもないし、ガレージというわけでも、パワーポップというわけでもない。特定のジャンルにピタッとおさまっているわけじゃないし、さらに女性であることのアイデンティティをすごく強く持っているから、いわゆるステレオタイプなガールバンドと言うにはしっくりこないっていうかね。モデルとか、ピンナップガールでもなければ、ライオットガールでもなくって。そうね、それらを全部ミックスしたようなスタイルという感じね。

じゃあ、せっかくだから、個人個人が今夢中になっていることとか、メンバーの個人的な自己紹介もしておくわね。

カミラ:医学よりも漢方やホメオパシーの方がいい。そして、コンバースのスニーカーに取り憑かれているわ!

アリス:ちっちゃいバックと花柄の靴…そうね、それからトスカーナのポッジボンシという場所にあるBar Marioの上のバルコニーで日焼けをすること!

ダーリーン:神秘的なものと旅行…あとは大好きな誰かのために美味しい料理を用意することね!

マーラ:休日にワインや食前酒を飲んだり、食べたりすること。それからペット♡

ヴァネッサ:ロックンロールよ! ロックンロールが超が付くほど好きだし、ロックンロールが私の人生を救ってくれているわ。

—-バンドを始めた時からガレージ、パンクロック、ロックンロール、それからライオットガールを含めたガールロックを混ぜ合わせた感じの、今のスタイルがわりと確立されていたんですか?

「初期の頃は今とはかなり異なる音楽性だったわ。もっとローファイだったし、方向性としてはガレージパンク路線だったしね。ライオットガールの世界の影響もまったくなかったわ。実は、少しずつフェミニスト的な内容を取り入れて表現していくようになったという感じだったのだけど、それって毎日の経験の中で感じていることそのものだからね。音楽をやるに当たっても、やっぱり自然と重要視するようになってきたのよ。日常でも、音楽の世界でも、私たちが直面する壁のようなものってあるじゃない。まあ、そういうことよね。ある日、やっと、歌詞の中に男女平等や性差別に関する問題についてを取り入れ始めて、よりダイレクトに表現していこうって決心したのよ」

—-音楽性としては、パンドラス、ラモーンズ、ビキニ・キル、クランプス、ソニックス、バングルスにL7、スリーター・キニー、それから初期パン…さまざまなバンドからの影響を感じますね。実際に、特に好きなバンドというと、例えばどういうグループですか?

「全員がそれぞれにお気に入りのバンドがあると思うけど、クレオパトラスとしての音楽性やアティチュードについては指針となるような存在があって、そこはみんなの意見が一致しているわよ。そうね、例えば、ラモーンズ、クランプス、ソニックス、イギー・ポップ、ニューヨーク・ドールズ、ローリング・ストーンズとか。それから女性アーティストやバンドで言うなら、特に大好きなのは、ポイズン・アイヴィとか、ジョーン・ジェット、パンドラス、トラッシュウーマン、デビー・ハリー、それからキャスリーン・ハンナ。あとはゴーゴーズやバングルス、マドンナみたいなポップ・アイコンも大好物よ!」

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