Interview | THE PATS PATS – LAツアー振り返り編

Interview | THE PATS PATS – LAツアー振り返り編

▶︎DAY3:最終日はPEACH KELLI POPと海外初共演!

OCT 27th 2019
@Skate & Record shop Programme  
w/ PEACH KELLI POP

あきこ アッという間の3デイズでした! 最終日を迎えたというだけで気持ちがツラくなったというか。宿泊していた部屋をチェックアウトした時は、みんなの気分もちょっと暗かったね(笑)。Airbnbで過ごした4日間はすごく満たされた時間で良かった。楽しすぎて誰も寝ないし、良い音楽を流しながら喋ったり、演奏の練習をしたり、ふざけ合ったり。

みどり 私と嵯峨山さんは特に全然寝なかったですね。しかも、朝私が起きると、嵯峨山さんはもう起きてるみたいな(笑)。

あきこ 不思議なことに、寝不足でもライヴは平気だったんですよ。むしろみんな元気だったし。時差ボケしていて、昼間はご飯食べたあとで一度寝てみたいな過ごし方ではあったんですけど。

――最終日はアリーちゃん仕切りのライヴだったんだって?

あきこ そうです! LA中心部から車で1時間くらい走ったところにあるロングビーチでのライヴでした。移動の途中でBurger Recordsへ寄って、以前連絡をくれたことのあるBurger Recordsのショーンさんへコンタクト取ってみたんですけど、その日は山へ登っているから不在で会えずじまいでした(笑)。

――会場はどんなところだったの?

あきこ スケートショップだったんですよ。壁一面にスケボーの板が飾られているお店で演奏しました。周囲にはバーガーショップのIn Out Burgerくらいしかないような、雰囲気的には埼玉に近いかな? で、お店の中でのライヴだったから、1日目の場所に比べると演奏中自分の声はまったく聴こえないっていう状態だったけど、お客さんは100人くらいいたかな。

みどり だけど、ライヴの様子をインスタにポストしてくれたり、ありがたかったですね。

あきこ インスタで繋がっていたサンディエゴ在住の女の子や、初日に観に来てくれていた人たちがまた寄ってくれて。本当に嬉しかったです。この日は嬉しいハプニングもあって。撮影をしてくれていたともまつさんのフィルムが切れて、移動途中に見つけたカメラ屋さんへ寄ったんですよ。そしたら、海外で初めて「あれ、ぱっつぱっつのメンバーじゃない?」って声をかけられて(笑)。私たち全員がぱっつぱっつのTシャツを着ていたからかな? PKPのファンだったのかな?  「ええっ、何で知っているの?」ってちょっとお話したんです。嬉しくなっちゃってTシャツをあげました(笑)。

――ライヴはどうだった?

あきこ アリーちゃんのお母さんが来ていたので、ライヴ前にアリーちゃんと一緒に写真撮ったりしていたんですけど、実は2年くらい前、『Sing And Pretty』ツアーでは私の母をアリーちゃんに紹介しているんですよ。うちの母が私たちのライヴを観ようとしていて、でも人がたくさんいて困っていたところ、アリーちゃんがうちの母と知らずに声をかけて「こっちなら観れるよ」って誘導してくれたみたいで。終演後にうちの母から話を聞いてビックリ(笑)。今回は私がアリーのお母さんに会うことができたので、アリーと「そう言えば、私はあきこのお母さんに会ったことあるよね。何かいいね!」って話して。

――いい話!

あきこ で、みんなで記念写真を撮ったという。その時にPKPの元メンバーで、以前に来日もしているジェシカ(オーウェン)にも会いました。今もSUZANっていうバンドをやっているんですけど。

――あと、彼女はサンフランシスコのサーフ〜ガレージバンドBomBonのTシャツのイラストを描いているね。

あきこ で、ライヴ直前にカポがないことに気付いて慌てるハプニングもあったんですけど、同行していた友人が鉛筆と輪ゴムを使って即席で作ってくれて本当に助かりました(笑)。鉛筆と輪ゴムで作るカポ。これは良い対処法なのでオススメですよ! あれは感動しました。ちゃんと演奏でも使えたし。

みどり お店でのライヴだったから環境が整っていなかったけど、普通に良い雰囲気でやれましたね。気持ち的にも沈まず楽しく演奏できたし。

あきこ あれが日本国内でのライヴだったら…カポないことがわかったらそれだけでナーバスになっていたと思う(笑)。

――だけど、カリフォルニアだったから。

あきこ 全然大丈夫だった!(笑) 最後の日だったからセットも長めにやったんですよ。途中チューニングが狂ってきていたけど、そのまま雰囲気でやり切ったし。今回のミニツアーは3ステージとも自信満々にライヴやれました。いつもはライヴの前って不安になるのに、滞在中は一度も不安にならなかった。ライヴに来ている人がみんな笑顔だからこちらも安心して演奏できますね。

みどり 2日はパーティだったからずっとお酒を飲んでいたけど、アリーちゃんが飲まない人だから最終日はノードランクデイでもあったよね。車で来ている人も多くて。そのギャップがすごいなと思ったけど、どちらも楽しかった。

あきこ ミニツアーの中では一番お客さんが少なかったけど、雰囲気が良かったから気になるということも全然なくて。ライヴが終わったあとで耕太郎くん(Dr)が言っていたけど、日本での下積みが長いから、機材やハコがどんな状態でも、自分の声の返しがなかったとしても、普通の状態でライヴができたような気がする。

みどり 本当にそう。そういう経験があるって強いと思った。結果的に良かったね。

――振り返ると、ぱっつぱっつも活動のキャリアが長くなったね。そういえば、結成して何年になる?

あきこ えっ? 

みどり えっ? …(沈黙ののち)ちゃんとやっているのは2012年以降で、ライヴを始めたのがその頃だから…怖いね(笑)。

あきこ 不思議なことに、私たち、当初よりも今の方がむしろ元気だね(笑)。

みどり お互いに見た目も良くなってる(笑)。

あきこ&みどり あははは。

あきこ そうそう。カリフォルニアで何度も年齢確認されましたよ(笑)。

みどり コリアンBBQ店ですら(笑)。日本語で「マジデ? ウソデショ?!?!」って店員さんに言われました。

あきこ 耕太郎くんですら年齢確認されたという(笑)。

――アリーちゃんのライヴはどうだった?

あきこ 久しぶりに観れてエモかったですね。メンバーが変わっていたけど、バンド編成でやっていましたよ。ジーナたちがバンドを去ってアリーも当時は大変そうだったから、良いメンバーに恵まれているようで安心しました。お店でのライヴだったから音質は良いとは言えなかったけど、その環境の中でもバランスを取ってうまくやっていたかなって。また日本にも来てほしいですね。

――本当だね。

あきこ お洒落な女の子がCD買ってくれたり、お客さんと撮影してプレゼントしたり。女性が多くて本当に嬉しかったです。Amoeba RecordsのTシャツ着た音楽好きの人たちもいたね。海外ライヴ用に英詞の曲を用意していたけど、ライヴでは言語が何かということは関係ないのだなって感じました。「ROCK’N’ROLL DIET!」とか、みんなノリ方が上手でしたよ。イントロの8ビートからノリノリですもん。ジャーン!みたいなね。いい演奏をしたらちゃんとリアクションとして返ってくるというのがやっぱり嬉しい。「最高!」とか、「明日も行くよ!」とか。ノーリアクションだと不安になる私でも(その言葉を)疑わなくていいくらいに(苦笑)。元々そういう部分に敏感なバンドだから、リアクションの良いライヴを3日間連続でやれたというだけで自信になりました!

――また行かなきゃだね。

あきこ また行きますよ。半年に1回くらい行きたいですよ!

みどり 次はNYですね。

あきこ もう少し英語を勉強しないといけないね。今回ネイティヴの友人がついていてくれたからなんとかやれたけど、自分たちだけでは英語力がついていかなかったと思う。カリフォルニアから帰って来てバンドとして自信がついているのを実感しているので、次の作品を作ってまた海外でライヴしたいです!

https://twitter.com/THEPATSPATS/status/1190044163582021633
https://twitter.com/THEPATSPATS/status/1190884009032613888

zine発売と発売記念イベントのお知らせ

カリフォルニアツアーをまとめたフォトzineが発売。さらに発売記念イベントが1/26に開催されます。トークのほか、アコースティックライヴもあるんですって! 私Ayumiはトークのお手伝いで参加予定。そうそう。PKPとのスプリットCDのカヴァーアートを手掛けた画家ささきなそさんのロックンロール似顔絵やさんの出店も! 皆さん、ぜひ遊びに来てくださいね。

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