Interview | THE LET’S GO’s⑤ – 私たちがレッツゴーズです⚡︎ワン、ツー、ツリー、フォー!

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THE LET’S GO’s LET’S BOMB Interview ④ 
アメリカツアー:笑いあり、ビールありの大冒険

USでのライヴは
モッシュ、ケンカ&ロックンロール?!

――充実のアメリカツアーも終わりましたね。このメンバーで行く初めてのアメリカツアー、何が一番面白かったですか?

サクラ 私は、マリちゃんのMCかな(笑)。

マリコマリコ  日本でもそうなんですけど、MCの時って、だいたいサクラちゃんが喋って、ココさんが喋って、サクラちゃんが私に何か質問してくるパターンが多いんですよ。

サクラ アドリブでね。

マリコマリコ  「今の気分はどう?」と聞かれると、「最高だぜ!」からのドラムをジャーン!って叩くみたいな。日本ではそういうパターンが多いんですけど、私だけ英語を喋れないから、アメリカではサクラちゃんから英語で質問を受けて、日本語っぽい英語で返すという流れが定番になっていましたね。アメリカの人たちは、なぜか私の日本語っぽい英語で大ウケするんですよ。

サクラ 何を言っても、「アイ・ライク・ピッツァ」って言っても、爆笑ですよ(笑)。

――たとえば、どういう質問を受けてどういう回答をするんですか?

サクラ 私がまず挨拶をしてフロアに向かって「Let me introduce…」ってメンバーの紹介をするんですね。そこから「じゃあ、マリコマリコに質問させて」って。たとえば、「キャン・ユー・スピーク・イングリッシュ?」って英語で聞くんですね。わざとゆっくり。すると、マリちゃんが「アイ・キャーント!」って言う。それからアドリブで2〜3問質問するんです。

マリコマリコ  「好きな動物は何?」とか、そんな質問ですよ(笑)。

サクラ 「ワッツ・ユア・フェヴァリット・アニマル?」みたいな、基礎英語ですよ。あとはスポーツバージョンとか。

マリコマリコ  で、私が「バレーボール!!!」って答えると、なぜかウケるんですよ。

サクラ 味をしめて、毎回やってました(笑)。

マリコマリコ  アンコールの時はフロントのふたりがチューニングとかしている間に私がひとりで喋ることが多いんですけど、英語の文章を羅列して言うだけで爆笑が起こるという(笑)。「アイム・フロム・ジャパン!」とか。

全員 あははは。

マリコマリコ  「サクラ・フロム・ジャパン」…「イッツ・トゥー・ホット・フォー・ミー!」とか。暑かったから(笑)。

サクラ ほんと面白かったんですよ。

マリコマリコ  いや…ほんと、もう思いつかないぞってくらいまで言ってました(笑)。

ココ 「カモン・ベイベー」だけでまた爆笑とか。

マリコマリコ  「カモン・ベイベー」って言っただけなのに(笑)。

サクラ そもそも「ベイベー」って言わないじゃないですか、普通に。大ウケでしたよ! 日本とは全然リアクションが違かったね。ライヴ中にモッシュが起こったり、喧嘩が勃発したり、みんなノリノリだったね。嬉しかったな。

――喧嘩もノリのひとつなのね、ステキ(笑)。結局滞在は1週間?

マリコマリコ  8日間でしたね。ツアーは。

ただの日本人ガールじゃない!
アメリカの人にそう思われたくて

――改めて、感想を聞かせてもらえますか?

サクラ めっちゃ楽しかった!

マリコマリコ  ライヴって本当に楽しい。

全員 うんっ!

マリコマリコ  日本にいるとこんなに連続的にライヴをやることはないから、大変とはいえ、これだけずっとライヴをやっていられるのは楽しいですね。つくづく痛感しました。

サクラ あと、日本より設備環境が整っていなくて生音でフロアライヴすることもあったし、ふたりはすでにうまいけど私は演奏がうまくなったとか、自分の声が聴こえない状態で歌を歌ってもキレイに出せるようになったとか。本当に成長しました! もうスケジュールや環境が過酷でも大丈夫。自信がつきました。

ココ 今回のツアーはバーっぽいところが多かったんですよね。その中でThe Earl(アトランタ)というところはちょっと広くて、日本のライヴハウスみたいにステージもあるハコで。ステージも中音と外音が別とか、モニターもちゃんとある、みたいな。それ以前のライヴはフロアで演奏していても自分の声がなかなか聴こえない状況だったから、The Earlではものすごくやりやすかったですね(笑)。

サクラ 感動しました!

マリコマリコ  日本はすごいよね。どこのライヴハウスへ行ってもドラムセットがある!

サクラ だからみんな、一度はああいう(設備の整っていない)環境でライヴをやった方が良いよね。偉そうだけど(笑)。

マリコマリコ  私なんか、ドラムマニアではないから機材にそこまでこだわりはないんですけど、全部分解された状態からドラムセットを組み立てていく過程はすごく貴重な体験でした。ただ、シンバル類とスタンドとスネアだけ持って行って、タムだけ現地のバンドさんからお借りしようと思っていたのが、共演したバンドがたまたまアコースティックセットをやる人たちで持っていなくて。止むを得ず、スネア、シンバルとバスドラムだけでやったということもありました。

――ライヴは大丈夫でしたか?

マリコマリコ  はい、やれました!(笑)

サクラ それも「ないの?」じゃなくて、「あ、ないんですか。オッケーっす」って感じでね。「あ、いらないんだ?」みたいな。

マリコマリコ  いや、結果やっぱあった方がいいわ!(笑)

全員 ゲラゲラゲラ。

サクラ すごくカッコよかったです。

――一番印象に残っているライヴはどこですか?

サクラ 私はメンフィス公演だな。

マリコマリコ  お客さん同士が喧嘩したところですね。

サクラ ライヴのブッキングをしてくれたのがGONER RECORDSとオブリヴィアンズ(OBLIVIANS)のエリック(フリードル)だったんですけど、彼らが横で観ていたり、いろんな人が期待を持って来てくれている初日で、知り合いもいっぱいいたし、もうアメリカだし、気合いしか入らなくて。これまでの人生の中で一番気合いが入っていたと思う。ほーんとにこの日は爆発してましたよ!

全員 んーーーー!

サクラ 爆発した感がすごかったです。

ココ 私はさっきお話したThe Earlでのライヴですね。その前のバーミングハムの時にギターの調子が悪くてベストを尽くせず、悔しい思いをしていたんですよ。それが、翌日リハの時にギターのネジが緩んでいたことが判明してギターの調子が戻ったり、会場の設備が良かったということもあって、ライヴ中に新しい私に出会ったような体験をしたんですね。

――おお!

ココ なんかね、私の心の底にある嫌な部分と可愛げのあるところ…そういう人間性を全部ステージに出せたっていう不思議な感覚があったんですよ。

マリコマリコ  うーん、私は日本にいる時と気持ちがまったく一緒でしたね。アメリカだから、日本だからっていうこともなく、変わらないスタンスで臨めたかなって。ただ、ニューオリンズのライヴではタムもない状態だったけど、お客さんも、土地柄も、ものすごくディープだったからか、演奏中に神が降りてきたみたいな感覚があったんですよ。出音も自分の声も全然自分の耳には聴こえてこない状態だったんですけど、何をやっても盛り上がるぞっていう無敵モードに入った実感があって。ドラムを叩かない瞬間は自然にステージ前まで出て行ったりしてね。それを自分でも自分カッコいいって思えるくらいでした(笑)。

サクラ ステージ上で自分の前になぜかドラマーがいるという不思議な感覚を味わいました(笑)。

マリコマリコ  ドラムセットに戻りながら、「あー、ヤバい! 私、めっちゃカッコいいわ〜♡」って思っていましたもん(笑)。

全員 わっはは!

マリコマリコ  日本でもああいう風にできたらいいなって。その気持ちも日本へ持って帰りたいなって。そんな感覚を一番強く感じたのがニューオリンズでのライヴでした。

サクラ&ココ へええええ!

サクラ メンバーそれぞれ全部違うって面白いね。6公演やった中で3公演来てくれた人もいたね。

ココ 追っかけ(笑)。

サクラ NYにいて、偶然インスタでレッツゴーズを見つけて、もうすぐ来んじゃんって。NYの人でしたけど、ニューオリンズへ来てくれて、アトランタへ行って、ナッシュビルへも来てくれて。

マリコマリコ  ナッシュビルが最終公演だったんですけど、そこに来てくれた日本人サラリーマンの方もいたね。たまたまその地に赴任して来たんだって。その人はレコード屋さんかどこかで貼り紙を見て、会場へ来てくれたと言っていました。各地の関係者のみなさんに感謝した瞬間でしたね。私たちの知らないところで各方面に宣伝告知をしてくださっていたんだなって。

サクラ めちゃめちゃ嬉しかったね! ナッシュビルも街中にポスターが貼られていて。ライヴ前に食べに行ったピザ屋さんにも貼ってあったね。みんなが頑張って貼ってくれたんだなって。

マリコマリコ  初めてツアーへ行って、あれだけのお客さんが来てくれたというのは、やっぱりみなさまの並々ならぬ努力の賜物でしかないですよ。

サクラ マジで嬉しかったですね。あっ、レコーディングのことも言っていいんだよね? 

――えっ、あのハードスケジュールの中で?

サクラ はい! いきなり言われまして(笑)。「今レコーディングやっているからレッツゴーズもやってよ!」って。それが本当にツアーの真っ只中だったんです。収録曲はまだオフレコだけど、なんやかんや話した結果、レコーディングすることにしたんですよ〜! 

――じゃあ、それが近い将来リリースされるということですね。

全員 そうです!!!

サクラ みんな、楽しみにしていてね! ツアー中に決まって即レコーディングですよ。最終日になんとかできました。

マリコマリコ  レコーディングに向けて練習する時間もなかったけど。

サクラ だけど、ツアーで成長したのか、“私たちやれる”感があったよね(笑)。いけるっしょ!みたいな勢い。

マリコマリコ  グルーヴがね。

サクラ ビックリしたね! 本当にいろいろあったよね。

――いろいろあったと言えば…サクラちゃんがテンガロンハットでビールを飲むパフォーマンスをやっていましたね?!

サクラ あー、あれね! あのパフォーマンスはアメリカツアー版ですね。ちゃんと帽子の中にビールを入れていましたよ!

――えっ、それを一気に?(汗)

サクラ 全部ではないですけど…。

マリコマリコ  最終的にビール入った状態で帽子を頭からかぶるとか、そういうことはしていたね(笑)。ライヴのあと、車の中が臭かった〜(笑)。

サクラ 毎日ファブリーズですよ(笑)。

マリコマリコ  ファブリーズにも限界がありましたよ(笑)。

全員 ゲラゲラゲラ。

サクラ さすがに最終日に捨てました、ありがとうねって言って(笑)。で、あのビール飲みはナッシュビルプッシー(NASHVILL PUSSY)っていうバンドがやっているのを直前に観て、私もやることにしたんです。ナッシュビルプッシーはライヴ終盤にやっていたけど、私はしょっぱなからかまそうって。ただの日本人ガールじゃないんだぞって思わせたくて。やっぱり「あ、変なヤツがやって来たぞ」って思われたいじゃないですか。じゃあ(ビールの)一気だなって(笑)。ええ、6公演全部やりました! でも日本ではやりませんよ(笑)。

全員 ふふふふ。

サクラ …えっ、やんない方がいいっしょ? いいよね?(とみんなに聞く)

マリコマリコ  いや、お客さんは特に求めてないと思うよ(笑)。

全員 わはは。

何かが終わると、
新しい何かがもう始まっている

――今日はいろんなお話を聞かせてもらって、一緒に旅している気分になりました。

全員 わああ〜!

――この1年でいろんなことをやり尽くした感がありますが、新作リリース後はリリースツアーとまだまだ続きますね。国内ツアーが終わったところで、ようやくひと段落という感じですか?!

サクラ いやいや、まだまだですよ! 

マリコマリコ  私たち、ワンマンライヴをまだ一回もしたことがないので、これからツアーに向けて、ますます集中していきますよ!

サクラ ツアーが終わっても、まだまだそれからっすよ! また海外へ行っちゃおうかなって。あははは(笑)。

――9月7日のワンマンでのツアーファイナルあとも、まだまだお楽しみの続きがあるってことですね?

サクラ はい! 私たちは常に何かをやっていたいから。

マリコマリコ  (シマネ)ジェットフェス(ヤマタノオロチライジング2019)も出ますからっ!

サクラ ひとつイベントが終わると、すぐに新しい何かが始まっている。そして、そのひとつひとつに常に夢中になっている。それが私たちだから!

マリコマリコ  先のことは予想できないけど。

サクラ 「はー、終わった!」ってひと息つく感じでもないし。

ココ そんな状態になったことがないね。

サクラ いや、なれない! 3人とも、そうなれない性格っていうのもあるかも。

マリコマリコ  止まってしまったら死んじゃう。

ココ マグロだマグロ(笑)。

――マグロって進むのをやめると死んじゃうんだっけ?

マリコマリコ  マグロはそうなんですよ。止まると死んじゃう。

サクラ レッツゴーズはマグロですっ!

ココ&マリコマリコ  違いますっ!(苦笑)

(3人でごにゃごにゃごにゃ)

ココ …ええ、はいっ! 自分でも怖いくらいのスピードで展開していますが、生きているって実感しながら毎日走り続けていますよ。自分の人生の中で今が一番楽しいです。

サクラ 私も!

ココ  これからもこの気持ちを忘れずにやっていきたいなって思っています。

サクラ みんなも私たちを観て笑顔になってくれー!

――では、ツアーも身体にお気をつけて。楽しみにしています。

全員 はいっ、行ってきます〜〜〜!

(おわり)

 THE LET’S GO’s “平凡チェリー”リリースツアー
『もうじっとしていられない!2019』

 
2019年7月
15(月)千葉LOOK
20(土)京都ウーララ
21(日)岐阜CLUB ROOTS


2019年8月
3(土)名古屋CLUB UPSET
4(日)仙台enn3rd
11(日)広島CAVE-BE
12(月)神戸108
13(火)大阪2nd LINE
18(日)高崎TRUST55

2019年9月7日(土)渋谷CHELSEA HOTEL
ツアーファイナルワンマン

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