Interview | モテギスミスバンド

Interview | モテギスミスバンド

モテギスミスバンド

根っこにあるのはパンクだから、

モ・バンドも私なりの

パンクバンドなんです!

現実だと思っていたら夢だった。夢だと思っていたら現実だった…そんな感覚に近い奇妙さとポップさを併せ持つ歌。ロックのダイナミズムを発揮しながらも、時空を旅しているように鳴らされる“パンクロック”。抽象的な短編映画を観ているみたいで、ほのぼのとしていたり、超現実的であったり、ロマンチックであったり、またグロテスクだったりもする。受け取り方は聴き手の感性次第で、きっとまちまち。だから面白い。

 

弾き語りの活動も精力的に行うシンガーソングライター、モテギスミス率いる男女混合4人組のモテギスミスバンド(以下モ・バンド)。結成1年足らずでサザナミレーベルからオファーを受け、今年の7月に『ちぎったわたし』でアルバム・デビュー。そして、12/6にはモテギスミス憧れの“忘れてモーテルズ”と“ザ・50回転ズ”による2マンライヴの前座に抜擢されるなど、着々とその実力を解放中のニューカマー。すでにコピーバンドも出現していたりして、“何者?!”感もすごいバンドなのだ。今めきめき上昇している頼もしい彼女たち、12/29開催のCHICKS RIOT! 2019への出演が決まっているので、ぜひとも一緒に目撃してほしい。

 

さて、弾き語りではブルースシンガーのような佇まい、バンド編成でのライヴではさながらパンクロッカー。そんなモテギスミスへ、まずは自身のバックグラウンドについて聞いてみることに。やっぱり面白いなぁ、モテギスミス!

member(L→R)  山元きつね(G) 若田部幸(Dr) モテギスミス(Vo/G) 安部武(B) 
Interview/Text/Photo(*) Ayumi Tsubouchi

モテギがモテギスミスになるまで

――モ・バンドはモテギスミスというモテギさんのソロ活動が発展したバンド、という感じでしょうか?

モテギスミス(以下モテギ) そうですね。

――モテギさんの音楽活動はソロから始まったんですか?

モテギ いや、元々アナトオルフランスというバンドでドラムをやっていて、それとは別で弾き語りをやっていました。何曲か自分の曲も歌っていたんですけど、サブメンバーという感じだったし、そろそろ自分のバンドをやろうと思ってメンバー探しを始めて。それが2017年の頃でした。

――アナトオルフランスはどういうバンドでしたか?

モテギ 歌ものですかね。ギター&ヴォーカルとベースが男性で、私がドラム。4〜5年くらいやっていて。

――アナトオルフランスがモテギさん人生初のバンド?

モテギ いや、その前にもやっているんですよ。ヴォーカルの男の子がニルヴァーナ好きで、グランジみたいなバンドを。その時もドラムでした。

――あれっ、モテギさんは元々ドラマーなのでしたっけ?

モテギ 最初のバンドではドラムをやっていたけど、いや、元々は自宅ではギターとベースを弾いていて。高校で初めて体験したコピバンでもベースを弾いていました…大学に入ってからようやくそのバンドに入ったっていう感じですね。

――なるほど。

モテギ 通っていた高校が厳しすぎて軽音楽部がなかったから大学の軽音楽部に期待していたんですけど、入学した大学の軽音楽部はそんなに盛んでもなくてすぐ辞めて。それに軽音部での新歓イベントでバンドを組むというのが定例になっていたので参加したんですけど、みんな事前にやりとりしてグループを作っているから私はあぶれちゃって(苦笑)。

――あらら。

モテギ 私みたいに余った人がプロフィールを記入するノートが用意されていたので、そこに名前と演奏できるパートを書き残して帰宅すると、聞いていた通り、そのノートを見た人から後日連絡があったんですね。それで、できるパートを多めに書いた方が人の目に止まりやすいと思って、ギター・ベース、ほぼほぼできないけど一応ドラムって書いておいたという。そんな経緯で、ほぼやったことないのにドラマーとしてコピーバンドに入ってしまったんです(笑)。

――だけど、案外叩けちゃったという?

モテギ ブルーハーツとかシンプルな曲が多かったので、なんとか。

――そこからどのようなプロセスを経てモテギスミスになったのでしょう?

モテギ 趣味でやっていた宅録音源をネットで公開するという活動をアナトオルフランス時代からやっていたんですけど、大学を卒業した時期で、アナトオルフランスの活動も落ち着いてきたし、そろそろ自分のバンドをやろうかとヌルッとスタートしました(笑)。

――ヌルッと(笑)。

モテギ 始めようぜーっていう勢いの良い感じじゃなくて、自分の曲をバンドでもやってみたい…どうかな…うん、よしよし…くらいのスピード感でした(笑)。

――(笑)今日お話を聞くに当たってモテギさんのバイオグラフィを探してみたんですけど、どうしても見つからなくってですね…今おっしゃった「ヌルッと」というニュアンス、妙に納得しています(笑)。

モテギ あはは。本当にヌルっとだったんですよ。

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