Interview | DJ KAOKERUZO

Interview | DJ KAOKERUZO

企画も、DJも、フライヤー製作も全部自分の手で

――では、ご自身の主催しているイベントについて教えてもらえますか?

KAOKERUZO 今ふたつやっていて、そのうちのひとつが私を含めてDJ3人でやっている企画『宝宝(パオパオ)』です。私はお客さんを踊らせようっていうより、自分の見つけたカッコいいバンドを爆音で流すのが楽しいタイプ。それをいいなと思ってもらえたら最高かな。渋谷Tangle Music Bar & Floorというお店で、2ヵ月に一度やっています。ここは私が初めてDJした場所で、『宝宝』をやることになったのはその時に店長さんが私を気に入ってくれてDJさんを紹介してくれたからなんですよ。

――スタートしたのはいつ頃でしたか?

KAOKERUZO 2年前かな。この企画はゲストを呼ばず、いつもDJ3人でやっています。ゲストDJをお呼びするのは周年イベントの時だけ。例えば、前回はニートビーツのMONDO(Vo/Dr)さん、次回の周年が12月21日にあるんですけど、その回ではJET SETのGIKYO NAKAMURAさんをお招きしますよ。

――もうひとつはどういうイベントですか?

KAOKERUZO まだ2回しかやっていないんですけど、最近始めたばかりの『In The Van』というイベントです。ポストパンク系のイベントを主催しているoknさんとやっていて、それこそ本当に好きな音楽だけを流しています。

――ジャンル的にはポストパンクからロックンロールをメインにしている感じ?

KAOKERUZO いや、そうでもなくて。岡野さんが自分のイベントで流せない音楽をガンガンかけているし、オールジャンルと言って良い内容です。(小型バスの中でライヴを行う)『Jam In The Van』っていうアメリカのネット番組がありますよね? 自分でもああいうイベントをやりたいと思うほど好きで、イベント名もオマージュ…というか、モロパクリですけど(笑)。『Jam In The Van』はちっこい空間にいろんなジャンルの音楽が詰まっているのがすごく良いので、ヴァンの中にみんなを招待して開催するというイメージのイベントにしたいなって。そういう思いから始めました。これは渋谷OTOというお店でやっていて、今のところ不定期開催です。

――イベントのリアクションはどうです?

KAOKERUZO 『宝宝』をやっている渋谷Tangleって本当に音楽ジャンキーの集まる場所なんですね。皆さん趣味も幅広くて。だから、3人のDJだけでやっているのに毎回何が起きるかわからないほどスリリングですよ。『In The Van』は毎回ゲストDJをふたりくらい呼んでやっているんですけど、「自分の好きな音楽をどんどん流して」っていつもお伝えしていることもあってDJの新しい一面を垣間見れて面白いです。あっ! あと『KERUZO NIGHT』というライヴ企画もありました(笑)。

――それはどのくらいやっているんですか?

KAOKERUZO 一回きりにしようと思っていたんですけど、やってみたら楽しくて次ももう決まっていて。今月12月21日に吉祥寺伊千兵衛ダイニングで開催します。3バンドによるライヴ、あとはDJが私ともうひとりいるので5組でやります。ライヴのイベントに呼ばれてDJをする時って転換時間がDJタイムになるのでしょうがないと思うんですけど、本当に短い(笑)。だから『KERUZO NIGHT』ではライヴとDJタイムを同じ時間に設定しています。たくさんの方にサポートしてもらっているものの、このイベントは私ひとりで主催しています。あ、これがそのフライヤーです(※画像参照)。

――手作り感あって良いですね。

KAOKERUZO そう、全部手描きなんですよ。自分の関わるイベントのフライヤーはすべて自分で作っています。『宝宝』のもそう。

――ケルゾさんは絵も描けるんですね、素晴らしい。

KAOKERUZO 多少は…という感じなんですけど、去年は絵の展示もやっていました。で、『宝宝』のフライヤーはこんな感じです(※画像参照)。イラスト上に四角部分を配置していつもそこに似顔絵を入れているんですけど、毎回変えていて。今回はアラバマ・シェイクス(下記画像)、以前にはアリ・アップやビリー・アイリッシュ、フレディ・マーキュリーとか描いていたんですよ。

KAOKERUZO お手製フライヤー

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