Interview | periwinkles

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periwinkles

思い悩んだりすることだってある。

でも、女の子は最強。

私たちも最高!

初めて彼女たちの曲を聴いた時の胸の高鳴りを今も忘れていない。90年代前半のオルタナロック〜グランジを思い出させるような佇まいを漂わせながら、ピュアなインディポップの透明感を見せる、懐かしいようでいて、真新しいサウンド。そこを突き抜けるキャッチーなメロディ。例えば、クラヴィン姉妹率いるUSオルタナ・パンクバンド、Bleachedと共演しているイメージがパッと目の前に広がって、ひとりでワクワクしたんだっけ。

ギターヴォーカルのRiho、ドラムのIkumiによって結成された新潟のローファイパンクバンド、periwinkles(ペリウィンクルズ)。結成1年半というタイミングで、昨年秋にバンド初公式音源としてタワーレコードから3曲入りシングルをリリース。続く、デビューアルバム『21』を年末に発表したばかり。話題が話題を呼び、瑞々しい衝撃は今もますます拡大中だ。

ノスタルジックな雰囲気とパンクなモード感のあるふたりのファッション。女の子たちでワイワイしながら製作していそうな、アートでDIY感のあるMVやzine。音楽以外にも気になるポイント多数のペリウィンクルズに、これまでのあゆみからビタースイートな新作、現在の思いまでを聞く。

Member  Riho(Vo/G) Ikumi(Dr)
Interview / Text Ayumi Tsubouchi

昭和歌謡も、ロックンロールも、大好き!

⏤⏤おふたりとも新潟のご出身だそうですね。

Riho & Ikumi はい!

⏤⏤ただ、同級生でも、地元のお友だち同士でもなくて、バンドありきで知り合ったのだとか?

Riho そうなんです。大学在学中に音楽活動を始めて、卒業後もしばらくそのまま大学のある群馬で活動していたんですけど、1年経ったところで地元へ戻ってきて。Ikumiと出会ったのはそのあとのことなんですよ。

Ikumi 私は専門学校へ通っている学生で、今ファッションを学んでいます。

Riho 新潟へ戻ってひとりで音楽をやっていた時に、そんなIkumiとライヴハウスで出会って。私の出ていたイベントにIkumiが観に来ていて、共通の知り合いが「この子も音楽をやっているんだよー」って引き合わせてくれて。それが最初だったね。

Ikumi 高校時代に軽音部に入っていて、当時はギターも、ドラムもやっていたんですよ。

Riho 当時ひとりで音楽活動をしていて誰かと一緒にやれたらいいなって思っていたから、その時に「やろうよ!」ってIkumiに声をかけたんですけど、「ああっ、いやぁ〜(汗)」みたいなリアクションで。私のことが怖かったみたいです(笑)。

Ikumi 自分よりも明らかにお姉さんに見えたからかな?(笑)だけど、そのあと、私がアルバイトしている飲食店で弾き語り系のイベントをやった時にRihoさんに出てもらったことがあるんですよね。そこで周囲から「一緒に組んだらいいのに」って言われて、じゃあっていう流れになって。

Riho 「私、一度フラれているんですよ〜」って話をしながらも、最終的には一緒にやることになったね。

Ikumi ただ、私には最初のお誘いを断ったという記憶がなくて…人見知りだからかな(笑)。でも、バンドを組みたいと思っていたのは私も同じだったし、それがRihoさんだったらいいなって思いはあったから「一緒にやろう」って。そのまま飲みに行ったんだよね。

Riho 話してみると、好きな音楽が一緒だってことがわかって。そこからすっと始まりました。2019年の3月だったかな。

⏤⏤居酒屋トークでは具体的にどんなバンドやアーティストの名前が出てきたんですか?

Riho まず自分たちの親世代の音楽に共通点が多かったんですよ!

Ikumi 歌謡曲、聴くよねって。

Riho カラオケ行ってもほとんど昭和歌謡歌っているよねって。幼少の頃、私はずっと長渕剛を聴かされていた記憶があるんですよ(笑)。母親は(山口)百恵ちゃんとか、あとはキャンディーズ!

Ikumi キャンディーズ!

⏤⏤キャンディーズ! 余談ですが、うちの12歳の娘もキャンディーズが好きで。あとは、「木綿のハンカチーフ」を熱唱したりしていますよ。

Ikumi & Riho えっ!

Ikumi 私たち、「木綿のハンカチーフ」のカヴァーをやったことがあるんですよ。

Riho アコースティックでね。

⏤⏤えっ! それはいつかお聴きしたいです。

Ikumi & Riho あははは。

⏤⏤えっと、それから…?

Riho どういう音楽をやりたい?って話をして、洋楽っぽいのがいいなって。やっぱりビートルズはハズせないよねとか。UKロックの方が好きとか、やっぱりアクモン(アークティック・モンキーズ)だよねーって。あ、それからボウディーズもねって、話が止まらなくて。

Ikumi そう。私、ボウディーズがずっと好きで、ボウディーズがきっかけになっていろんなバンドを聴くようになったって感じだったんですよ。

⏤⏤案外ロックンロールがお好きなんですね。


Ikumi そうです、ロックンロールが大好きです! それは両親も一緒なんですよ。

⏤⏤親御さん世代の音楽で共通する部分があったということでしたけれど、それがビートルズだったと?

Riho 親同士の趣向は、うーん、それぞれちょっと異なるんですよ。

Ikumi うちはお父さんがバンド好きで、それこそ、ビートルズ、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル。邦楽だと、吉田拓郎とか。いつもそういう音楽が流れている家庭でした。

⏤⏤わ、Ikumiさんのドラムスタイルにつながる部分を垣間見ることができた気がします。

Ikumi あははは。

Riho 私の親はその辺のバンドはもちろんのこと、そこにKISS、ジューダス・プリーストも加わるんですけど、メタル寄りなんですよ。

⏤⏤最高ですね。

Riho ええ、そんな感じでした。そして、母親はマドンナ、シンディ・ローパーとか、ポップ系で。小さい頃は、車の中でそういう音楽をいつも耳にしていたなー。

⏤⏤なるほど。なぜ私がペリウィンクルズを好きなのかがわかりました。自分の聴いてきた音楽とほぼ重なっています(笑)。

Ikumi & Riho あははは。

Ikumi 嬉しい!

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