Interview | periwinkles

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私たちのこと、何も知らないでしょ?

⏤⏤では、デビューアルバム『21』について。製作に当たってはどういうイメージを持っていましたか?

Riho そうですね、“強い”と“弱い”とがあるんですけど、“強い”私たちが結構入れられたかなって。

Ikumi タワレコのシングルはポップで、可愛い要素が強かったですよね。だけど、アルバムは“強さ”を前面に出した感じかな。

Riho もっと言うと、人間味みたいなもの?(笑) 生々しい部分まで出せているかなって。

Ikumi 可愛いだけじゃなくてね。

Riho 例えば、「Screw Driver」も最初はお酒のイメージから始まった曲だけど、悩んだり、強かったり、どうなんだろう?と考えたりした自分たちの姿を投影しているところもあるんですよ。アルバムカヴァーの果物の写真にも、作品全体にも、弱さとか脆さと強さという対比をカタチにできたんじゃないかなと思います。あとは、コロナ禍での製作の中でいろんな気持ちが渦巻いていたけれど、例えば、「Kiss In The Past」って“過去にキスして”というフレーズに、“過去を愛して、前へ進んでいこうね”ってネガティヴで終わらない表現をしたりして。

⏤⏤先ほどシングル収録曲「Happy Girl’s」のお話で“女の子最強!”というフレーズが印象的でしたが、アルバムの「Two Girls」も女の子が軸になっている歌だったりします? “I hate you I hate youという繰り返しからの最後I love you”“We are the Bestへ持っていっているところに気持ちをグッと動かされたというか。何かを超えて突破することで、最終的にオールオーケーになっているイメージが見えて、心が晴れるような気持ちになったんですよね。最高!”って言い切ったところで曲が終わるから、こちらの胸もスカッとするという。

Riho あ、なるほど。あれは初期からある曲ですね。歌詞の中にlike a devil and an angel”というフレーズがあるんですけど、エンジェルはIkumiで、デビルは私。ここでは、そんな例えを入れて歌っています(笑)。曲名こそ“Two Girls”だけど、歌詞に着目すると、案外隣にいる人、カップル、親子…にも当てハマると思っていて。人はずっと一緒にいると嫌い嫌いってなっちゃいがちだけど、その裏には愛しているという感情があるんだよなと。そういう部分を表現しています。だから最後は、私たちはなんだかんだ言って最高だよね!で締めくくっている(笑)。そんな曲ですね。

⏤⏤アルバムの中には今回のために作られた曲も入っています?

Riho はい、「What Do You Know About Me?」がそうです。これは“私たちの何を知っているの?”って歌っているんですよ。活動を始めて2年弱。私たちの編成について言う人もいれば、いいと思ってやっていることをあまりよく思わない人がいることを知って悩ましく思うことも正直あって。人からどんな風に見られているのかな?と考える時もあった。でも、私たちがいいと信じていることだから、「これが最高じゃん!」ってふたりで言い合っていて(笑)。そういう部分がベースにありつつ、“私たちのことを、何も知らないでしょう?”って突っぱねるじゃないけど、私たちなりの、ちょっとカッコいい風な意味合いを含ませたりしています。

⏤⏤私たち最高。自分の信じていることが何より最高。それに勝るものはないですよね。

Riho 「Zero」も「Kiss In The Past」と同じように、コロナや世界情勢のことを踏まえてこの先前向きでいられるようにって思いながら作ったと思います。

⏤⏤完成したアルバムに対して改めて思うことや感じること、何かありますか?

Riho 完成した時は「魔法がかかった!」って言っていましたね。手が加わるとこんな風になるのか〜! すごい〜って(笑)。単純に感動しました。

Ikumi 10曲作ったねー!って。達成感がすごくあったよね。

⏤⏤タイトルに“21”と付けられていますね。これは2021年、未来へ向けられていることを感じさせますね?

Riho はい、2021年というのもあるんですけど、私たちふたりの誕生日が21日なんですよ!

⏤⏤なんと!

Ikumi そして、私は今21歳でもあるんですよ(笑)。今21につながることが多くて。車のナンバーも21だし(笑)。

⏤⏤おふたりのラッキーナンバーなんですね。

Ikumi & Riho あー、そうですね!

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