Interview | DJ KAOKERUZO

Interview | DJ KAOKERUZO

CHICKS RIOT!って全員で爆発し合う系ですよね?(笑) 

――では、せっかくなのでレコードについてのお話をしましょう! DJでいつも流している鉄板レコードを教えてもらえますか?

KAOKERUZO はい、今日はそのレコードを持って来ました! ロックンロールのイベントで流すと言ったらこれなんですよね。すごく好きなバンドが死ぬほどあるんですけど、私がDJの時に馬鹿みたいに流すのはこの3枚。まず1枚目はガレージ〜ロックンロールバンドのThe Fuzillisです。

――カヴァーの印象からすると古いレコードっぽいけど、最近のバンドなのですよね?

KAOKERUZO あ、たぶんそうですね。ていうか、私は年代とか全然気にしないんですよ。頭が悪いから年代とかよくわからないし、国も全然覚えられない(笑)。この間も最近のレコードだと思って買ったレコードをDJで流していたら、おじさんがDJブースへやってきて、「よくそんなのを知っているね」って話しかけてくれて、「えっ、これって古いんだ!」って初めて知ったことも。本当に知識がないんですよ。

――面白い。

KAOKERUZO 単純に曲が好きっていうのがあまりに強すぎて、他のことは全然気にしないっていうか。知識のある詳しいDJさんからすると、この曲の流れからその曲へつなぐのは違和感ある…みたいな感覚があるみたいですよ。でも、私には何もない。単純に曲が好きかどうかだから(笑)。

――そういうDJも良いですよね。大胆に流れを変える時の快感もあるし(笑)。

KAOKERUZO そうなんですよね。知識のあるDJさんって何とか縛りとかするじゃないですか。その人たちにしかわからない何か…例えば、メンバーが全員一緒だけど、バンドが違うとか。そういう知識をぶつけてこられると私は無理なんで(苦笑)。

――そういうつなぎも素晴らしいけど、感覚重視のひっちゃかめっちゃかな選曲も良いですよ。

KAOKERUZO ね! 自分の中でかなりグッとくるんですよね(笑)。わかってもらえなくてもいいっ!みたいな。そういう時が一番テンション上がっているっていう。

――アルバムカヴァーも最高。

KAOKERUZO The Fuzillis、日本に来てほしいな。死ぬほどカッコいい! オススメナンバーは…歌はないけど、「Fish Gumbo」ですね。ロックンロールとか、ガレージとか好きな人には絶対響きますよ!

――続いて、The ShivasはKレーベルから出ているんですね? 最近Kのレコード買っていないなぁ…。

KAOKERUZO Kって何ですか?

――レーベルの名前ですね。

KAOKERUZO …そうなんですね?!

――(笑)。

KAOKERUZO ダメですね。私、レーベルやバンドのウンチクとか、何も出てこない(笑)。これはシャンシャンしているガレージです。自分で意識しているわけではないけど、視覚的に心を奪われてしまうということはほとんどないんですよ。カッコいい音楽って下手くそでもカッコいいモノはカッコいいし、超キラッキラなイケメンがスゴくクールな音楽をやっていることもあると思うんですけど…ええと…何て言うんですかね(汗)。

――私自身のことでもあるんですけど、特定のスタイルにハマっていたら全部好きというのではなくて。ジャンルが異なれど、ビビッと来た音楽はどんな形をしていても大好きになるんですけど、それに近い感覚ですかね?

KAOKERUZO そうそう、そんな感じです。

――フィーリングってありますよね。カタチは違っても、別のフィールドにいるバンドだったとしても、グッとくるものにグッとくる。それが大好きな音楽になるっていう。

KAOKERUZO そうそう。“ときめきポイント”があるかないか、ですよね。人から薦められたレコードが案外しっくりこなかったってことも多々あるし。

――逆に、自分が驚くくらい意外なところで「なにこれ、ヤバい!」ってツボにくる時もあるし。

KAOKERUZO 逆に「どんな音楽が好きなの?」って聞かれても、「ガ、ガレージ…かな」って言っちゃうんですけど、それでガレージが好きっていうと、日本ではミッシェル・ガン・エレファントとか、海外なら…ええっと…ストロークスだっけ? そんな感じで言われるんですよね。えっと、こんな感じでバンド名もすぐに出てこない…。

――感情が先に行きすぎちゃうと、「あれあれ」とか、「それ」とかになっちゃいがちですね(笑)。

KAOKERUZO そうなんですよ! すっごく好きなのにバンド名がパッと出てこない時があるから、「こいつ、本当にそのバンドを好きなのかよ?」って思われているだろうなって感じています(苦笑)。だから、データがガッチリ入っている人と話すと、圧倒されますもんね。「えっ?」「えっ?!」みたいな。

――最後に、Guantanamo Baywatch!

KAOKERUZO グァンタナモ・ベイウォッチって、海軍の名前なんですよね? The Coathangersとかをリリースしているレーベル(Suicide Squeeze)から出ているレコードです。ダラッダラで、バッキバッキで、キラッキラなんですよ。説明下手でスミマセン…(笑)。ジャケからはちょっと想像できないかもしれないけど、サーフガレージ系です。そして、ヴォーカルのおふざけがスゴいんだけど、それもまた良い!

――70年代のソフトロックのような雰囲気がありながらも実は…という。

KAOKERUZO そうなんですよ。そう、そう!

――では、最後にCHICKS RIOT!に向けての思いなど聞かせてもらってよいですか?

KAOKERUZO すっごく楽しみです。当日は爆発したいです!!! CHICKS RIOT!って全員で爆発し合う系ですよね?(笑) 誰も冷静じゃなくていいくらいの感じで、みんなで楽しくバーン!って爆発したい! 皆さん、最高に楽しみましょう! ブチ上がっていきましょう! 

!KAOKERUZOの近況をチェック!

『宝宝(パオパオ)』
■2019/12/14(土)
■場所 渋谷Tangle Music Bar & Floor
■時間 19:00-24:00

※『宝宝』は2ヵ月に一度開催
詳細はお店のホームページでチェックを!
東京渋谷Tangle Music Bar & Floor

『KERUZO NIGHT』

■日程 2019/12/21(土)
■場所 東京吉祥寺伊千兵衛ダイニング
■時間 18:00スタート
■チャージ 1,500円+1drink
■LIVE The Befores The ウィークエンズ SUPER ALL GO
■DJ Knitters KAOKERUZO

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