Interview | Puff

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ミックスはセンス

⎯(笑)Puffでの曲作りはほぼイラミナさんですか?

最近はkuboくんも作ってくれるようになっているし、今後は僕が中心だったとしてもみんなでとは思っているんですけど、これまでの曲に関しては僕ですね。

⎯⎯いつもどういう感じで曲を作っていますか?

ライヴは(それまでに録音や打ち込みをしておいたものを)同期(演奏)で鳴らしちゃえばいいと思っているので、バンドで再現するということを気にせずに思ったまま作っていますね。曲作りは普通にドラムとベースを先に作って、僕自身ベーシストなのでベースはすぐに弾けるからまずは土台を固めて、ギターは頑張って弾いています(笑)。

⎯⎯私が初めてPuffを聴いたのは「Bad Week」だったんですけど、マンチェじゃん! The Go! Teamじゃん!ってもう嬉しくなっちゃって。

嬉しいっす!

⎯⎯マッドチェスターとThe Go! Teamみたいなミックス感を掛け合わせた音楽ってありそうでなかったですよね。

そこは結構意識しているところなんですよ。やっぱりThe Go! Teamっぽいことだけやるのも意味がないし、自分にできることってミックスしていくことだと思っていて。ジャンルのミクスチャーじゃなくて、広い意味でのミクスチャーロックという感覚でPuffをやっているんですよ。今頑張って音楽を作っている人ってみんな何かしらのミクスチャーだとは思うんですけど。

⎯⎯そうですね。

そして、どうミックスしていくかがセンスだと思っているんですよ。個人的に好きなものをどれだけ入られるか、、、って、The Go! Team自体がもうそういうバンドですもんね(笑)。

⎯⎯レトロポップをベースに、、、。

ヒップホップをサンプリングしてって。The Go! Teamって最初は宅録から始まっているんですよね。イアン・バートン(G)がひとりでガチャガチャ作った音楽をライヴのためにパッと集めたメンバーでライヴしているあの感じ、好きですね(笑)。

⎯⎯あれ、Puff?(笑)

(笑)確かに。The Go! Teamみたいにサンプリングを多用したミクスチャー的なロックにマッドチェスターとかシンセポップっぽい要素を合わせた感じは他にあまりないと思ったし、そこにJポップ育ちの僕が作るキャッチーなメロディを乗せたら面白いんじゃないかって。歌詞も日本語でね。あのごちゃっとした感とかもあって。そういうのがPuffの基本コンセプトで、Puffのオリジナル性かなと思っています。

⎯⎯最高ですね。

僕自身やりたいことが多いから、なるべくいろんなことをできるように余白を持たせておきたいと思っていますね。バンドってどんどん凝り固まっていきがちだから、最初から間口は広げておきたいって。シンセポップだったり、ハイパーポップっぽいものだったり、直球でマッドチェスターっぽいものだったり、、、その幅はいつも意識しています。

⎯⎯そのライトな感覚がいいですね。

いや、マジでそうなんですよ。本当に軽薄な方がいいと思ってて(笑)。僕、渋谷系が好きなんですけど、例えば、フリッパーズ・ギターも当時流行っていたものをガンガン取り入れていたりするじゃないですか。『ヘッド博士の世界塔』にはそれこそマイ・ブラッティ・ヴァレンタインやビーチ・ボーイズが入っていたり、、、その時々に流行っていた海外の音楽を積極的に取り込もうみたいな、そういう節操の無さみたいなものがいい意味で好きですね。

イラミナさんセレクトによるプレイリスト<マッドチェスター>

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