Interview | periwinkles

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自分軸で考える

⏤⏤続いて、最後に収録されている、どこか意味深な感じのする曲「Good-by」について聞かせてもらえますか。

riho あれは自分の話なんですよ。実は、うちの祖母が去年5月に癌で他界して。亡くなったのち、ようやく落ち着いてきた夏に書き上げた曲です。祖母が今の自宅に引っ越す前のお家によく手紙を送ってきてくれていて。まあ、文通していたんです(笑)。最後の方はもう手が震えているのがわかるような筆跡でしたけど。で、祖母が安らかに天国へ旅立ったことで自分の中でひとつ区切りがついたんですね。それで一旦お別れだけど、また会えるねって。そんな気持ちを綴りました。

⏤⏤なるほど。「誰もが有名になりたい」「チャンスを逃さない」「急いで」と畳み掛ける2曲目「down Break」を受けて、ふたりが古い価値観を手放して新しい世界へ旅立って行こうとしている。そんなイメージを広げてこの曲を聴いていたので、余計に今心の中で号泣しています、、、。

riho あはは。祖母と私の話は個人的すぎて恥ずかしいというのもあってあまりおおっぴろげにはしていなくて。当初曲名を”グランマ”にしようとしていたくらいなんですけど、少し隠しているのはいろんな人にとっての” Good-by”になればいいなという思いがあるからですかね。

⏤⏤新作は最後の曲「Good-by」を聴き終えても1曲目の「intro」へまたすぐ戻りたくなる感じがありますね。今のお話を聞くと、「intro」ではおばあちゃんが立っていた台所の風景を想起させ、、、。

ikumi あ、あれは今住んでいる自宅の生活音なんですよ(笑)。

⏤⏤え(笑)。

riho 生活音にDTMでピアノや打ち込みを入れて曲にしていて。生活音を使ったトラックを入れるかどうか迷ったんですけど、、、。

ikumi この曲だけ雰囲気が全然違うから。でも自分たちの軸で考えると、やっぱり必要だと。初期段階から新作のイメージとしてあったものだしやっぱり入れなきゃって。

⏤⏤新作はまさしくタイトルに偽りなしの内容なのですね。

ikumi 本当にそうなんです!

⏤⏤生活の中での出来事、その中で自分たちの考えたこと、感じたこと、想像したこと、、、というふたりのリアルの世界。

ikumi だから、こうしてふたり暮らしをしていなければこの新作はできなかったと思う。

riho ないない、、、絶対なかった!

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